初めから解っているからと言って諦められるとは限らない
お前に追いつきたかったから、お前に並ぶあいつが羨ましかった
お前は俺を選ばないし、お前を俺は選べない
過去から未来への宣誓
未来から過去への告白
老いさらばえて朽ちるのが望みか？
原点回帰線
知恵の実の色は
望むらくは不変なる
落ちてきた空を閉じ込めて
掴み損ねた幸せが溶けた空の色
落下する神の庭
堕つる楽園
堕天せし者
世界の終わりを望むのが罪なら
希望を踏みにじる愚か者
無意味なものなど無いなどと偽善です
ふいに思い出したセピアは懐かしく
夢を捨てたのはただ逃げ出さずにはいられなかったから
固体識別記号としての名称のひとつに過ぎない
傷だらけのドッグタグ
遥か彼方に君の蜃気楼を見た
夢の終わりはとっくに
振り返ったら君がいる、そんなはずないのに
指先が震えて、でも確かに君の形をなぞった
マトリョーシカの終わり
言わなかったんじゃない、言えなかったんだ
あの日見た景色はセピアの記憶
まどろっこしいこれが恋と言うやつなのか
君にはそんな概念がないのは知ってた
目の前を横切った秋茜が
青色の絵の具の名前
赤と青のちょうど中間は白(色温度)
古ぼけたアクアリウムの底で
すべてを蹴散らして生み出されるバビロンの塔
千変万化すべて幻