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白黒の映画は燃えて灰になった
充分な筈なのに足りない
永久になんて間違いだ
紅茶と蜂蜜色の幸福
綺麗な泣き顔
むしろ苦しませて
誤解と理解と正解の方程式
君が呼んだら何処へでも
賛美歌は聞こえない
笑顔は苦手です
現在位置測定不能
生きるのって楽しい?
嘘だらけの世界で嘘をつかないあの人だけが好きだった
究極の愛とはね、やはり人食いだよ君
求めれば求めただけ辛くなるだけ
一緒にいるより離れた方が楽だと気付いた
朝焼けにまどろみと懺悔を
神を信じるほど幼くも老練でもない
失ったものを取り戻せるとしたらどうする?
青く澄んだ空にめまいを覚えた
水面下から見た太陽
そんなものが欲しかったわけじゃない
廃棄処分にでもされんだろ
堕天使だって元は天使だろ
試験段階での試作品が実は唯一の完成品だ
そんなものお前にくれてやる
俺は俺、お前はお前だろ。結局は、さ。
夢を見た後、世界は酷く残酷だった。
出会ってしまったことが過ちなら、生まれてなんか来るべきじゃなかったんだ。
帰る場所が無いなんてそんな事知ってたのに
俺の付いた嘘、でもそれはあの人にとっては真実なんだよ
また細くなったんじゃない?
身勝手に君を愛し、無邪気に傷付けた
夢を手にしたのに、望みは減らない
インプロビゼーション(即興、即興演奏)
この腕には誰も救えないことを知った
重用なのは何を祈るかで、何に祈るかじゃない。
気付くことも無く、内を蝕む病のように。
雨が降りやまない朝に
祈る必要のないほど、救いがないほど、当たり前になればいい。
言葉じゃ何も満たされないから
せめて振りをしていて。聞こえない振りを。
誰のために終わる日を待ち侘びて
破壊衝動との共存
さよならぐらい言わせて
見えない未来に失った体温
ばいばいさよならまたあした
あの頃の約束はほかに何も無くただ透明だった
流れ星ひとつ踏み付けて
あの天まで届く気がした
掴めないからこその空だ
雨の雫が涙のように落ちてくる
鬱々とした空が僕等を狂わせる
海の色は空の色
空も雲もそんなに綺麗なものじゃない
あのすべてを焦がした太陽みたいに
落ちてくる青よりも濃い青の黒
まだ何も映さない目を焼く光
いつもここに。いつまでもここに。
いられるはずも無く僕は道に迷う。
壊れた時計は一日に一度だけ正確な時間を示す。
廃棄された天使の偶像
サヨナラ、最後の天使
まだ見ぬ明日、既に忘却の今日
冷たい手だ、と感じられることすら嬉しいなんて、なんて愚か
優しい雨よ、どうか世界を洗い流して
ここがスタートライン
この手に掴めるもの、掴めなかったもの
もう一度会いたい、会ったところで何も言えないのは解っていても
言わないだけ言えないだけ、どちらかで、両方で
過ちじゃない、だから、後悔はしない
夢は夢、覚めて恋う彼の温度
いつか違える日が来て、
その目に映すのは俺だけにしてよ、と、我が儘を
真っ直ぐ前を見て、過去に捕われないお前が好きだ
わたしになくてあなたにあるものとその逆と
ただひとつの、絶対の、
始めから終わっていたこれを恋とでも呼べばよかったのか
命をかけて誓おう、例え釣り合わないとしても
馴れ合ったその相手を恋しくないと言うなら嘘になる
捕まえたはずなのに捕まったのは俺の方だ
錆びた鉄の様だった視界を拭い去る色が、似つかわしくなく、しかし最も相応しくそこにいた。
忘れてしまった感情を揺り動かされている気がした時にはもう、動き始めていたのに
あなたのためあなたのためすべてはあなたのために
何者もこの渇きを癒してはくれないのに求めずにはいられない
絶音 copyright c 2009 神谷
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